東京宝塚劇場で13年ぶりに宝塚を観劇~月組の「夢現無双」「クルンテープ」

こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
実はわたくしとーかいりん男爵は10年前くらいまでは、週に1度はミュージカルを観に行っていたくらいの観劇好きなんです。

少しは男爵らしい趣味がやっと登場しましたね。

今回は宝塚を観に行ってきた時の話です。

2006年に1度だけ観て以来、2度目の宝塚。

5/23(木)のマチネに東京宝塚劇場に観に行ってきました。

 

初めての時はどんな感じだったか

2006年当時、ミュージカル大好きとーかいりんとしては「一度くらいは体験しておかないと」という思いで、半ば斜に構えて当日券で観にいったんですよね。

その時に感じた違和感をずっと引きずってしまって、それ以来、なんとなく「自ら進んで」観に行くことはありませんでした。

どんな違和感かというと、男性役を演じる女性キャストの声が気になって気になって気になってしまったことです。

宝塚と言えば、当然キャストは女性のみ。

もちろん男性役も女性が演じます

だから低い声を出すには、ちょっと無理があるように感じました。

セリフは聞き取りにくかったし、歌の低音部分はもっと聞き取りにくくて、ストーリーに入り込めなかったんだと思います。

当時大好きで、よく観に行っていた劇団四季は「一音落とす者は去れ」という方針のとおり、言葉の1つ1つの文字を観客に伝えきることに命を賭けているかのようなハキハキ感でした。

そのために、セリフを1音1音しっかりと発音しようとするあまり、不自然なキャストが多数ではあったんですけどね(笑)

それに慣れていたせいもあって、何を言っているのかわからなかったので、不満足につながってしまったのでしょう。

それに、異文化(観劇デビューが四季だったので、ボクの基本は四季だった)に対する許容度も今に比べると低かったのだと思います。振り返ってみるとですが。

あと未知なる「宝塚」という、老舗の劇団に対する期待も大きかったんだと思いますよね。

とういうわけで、今回誘われた時も、それほど期待はしていませんでした。実は。 

どんな感じで誘われたか

「実は自分も大好きなわけではない演目なんだけど、ショーは楽しいからおいでよ。」という感じ。

宝塚でよくある、1幕は芝居、2幕はショー、という形式で、1幕はどうやら、その友人はお気に入りではないようです。

でも、とっても豪快で気持ちの良いその友人を大好きなこともあり、会うこと自体が久しぶりだったこともあり、2つ返事で行く!と返事をして行くことになりました。

 

ミュージカル 夢現無双

宮本武蔵の話です。

宝塚には「金髪のカツラで欧米の話」というイメージがあったので、「和服を着て日本人の昔話」という時点で、どんなものか、まったく予想ができませんでした。

歴史の勉強が苦手でずっと避け続けてきたとーかいりんとしては、宮本武蔵のことも、もちろんさっぱり知らない状態でした。

佐々木小次郎と、どうして決闘をしたのかももちろん知りません。

そんな状態ですから、初めのうちは、登場人物の相関関係を理解しようと集中しすぎて、楽しむというよりは、ついていくので精一杯でした。

タケゾーさん、タケゾーさんって言われている主人公らしき人が、きっとこの人が宮本武蔵なんじゃないか?

でも、タケゾーってことは違うのかな?とか、そんなレベルです。

でも、文字で書くと、おそらく、知らない人でも想像できてしまいそうな・・・(笑)

タケゾーさんは「武」「蔵」さん、そう!武蔵なのでした!しかも宮本村のタケゾーさんだから、宮本武蔵!(という、この舞台の元になっている吉川英治の解釈のようです)

これがわかった時点で、隣に座っている友人に思い切り話しかけたくなりましたよ。

もちろんそんなことせず、身じろぎひとつせずに観ていましたけれども。

友人が観劇前から思い切りハードルを下げていてくれたおかげで、1時間40分程のこの「夢現無双」、最後まで楽しむことができました。 

これに感動した!

◆拍手が統制されている!

この日はたまたま、非情に熱心なファンが大多数を占める日だったようなんです。

一般的なミュージカルの場合は、歌を歌い上げた瞬間!とか、群舞を終えた決めポーズの時!とか、拍手をするポイントが決まっています。

でも、この日は何もかもが違っていました。

主要キャストが登場して、スポットライトが当たった瞬間に盛大に拍手が起こり、ごく短時間で終わる。とか。

短時間とは具体的に言えば6回~8回くらいの拍手です。で、スパっと終わる。

歌が終わっても拍手をしないところもあれば、歌でも、登場でもないところで起こる短時間のキレの良い拍手。

いったいどんな規則があるというのだ。

ミュージカル観劇のプロ(なんてものがあるのか?笑)を自称するとーかいりんにとっても、新鮮すぎて、ひたすらまわりに合わせて拍手をしていました。

終演後に友人に聞くと、100年前(宝塚創設時くらい?)から決まったルールがあるのだとか。他にも色んな疑問を聞けたので、一緒に観劇できてよかった! 

◆銀橋でのダンス

舞台からオーケストラピットを挟んだ向かいに、上手(かみて、舞台右側)と、下手(しもて、舞台左側)を結ぶ狭い通路、「銀橋(ぎんきょう)」があります。

その幅わずか1mくらいの通路で、軽やかにダンスをしているのです!

落ちたら向こうは楽器と演奏者がひしめくオーケストラピット、手前側は客席です。ゆうに高さ1m以上はありそうです。

そして、後半のショーに続きます。 

ショー「クルンテープ」

クルンテープ=天使の都=タイのバンコクの別名ですね。

それにまつわるショーでした。

「ザ・宝塚!」というような豪華絢爛なショーで、レビューというらしいのですが、大人数でのド派手なダンスあり、しっとりとした聞かせる歌ありで、内容が盛りだくさんです。

ラインダンスがすごい!

その中でも、30人くらいでのラインダンスが圧巻! 

【参考動画】ラインダンスとは、こういうのです。

1列に並んで、一糸乱れずに足が上がる様は、すごすぎて少し鳥肌が立ちましたよ~!いやホントにすごい!

ミュージカルなどでも観られますが、30人近くも横一列に並ぶラインダンスは宝塚以外では見たことないかも。 

大階段から次々に降りてくる

大勢で足を揃えて、まっすぐに前を向きながら、階段をリズミカルに降りてくる様子もまた、見ないとわからない感動があります。

怖くないのかなぁ?転ばないのかなぁ?なんて、違うことも考えてしまって、スリリングでした(笑)

でもさすがプロ!そんなことあるはずもありません。カッコよかった~! 

これでもか!

これでもか!とフィナーレのような盛り上がりを見せて、まだ終わらない!まだ終わらない!と畳み掛けるようなショーの連続!

なんて豪華なんでしょう!

最後の最後は、豪華すぎるふわっふわの羽を持って下りてくる演者たち。

それに、背中にもっと豪華な羽を「背負った」3人を見て、ああ、これで本当に終わりなのだなという感じのフィナーレでした。 

終わってみて

いや~!よかった!

男役のセリフも歌も、前回に感じた違和感はなかったし、芝居も楽しめたし、ショーはもっと楽しかったです。

「ファンになったので、足繁く通う」とまではいきませんが、おすすめの演目があればまた観てみたいという気持ちです。

観劇のことになると、ちょっと熱くなってしまって、こんなに長くなってしまいました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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