野球のボークの適用の盲点~タイム?インプレー?ボーク適用する?しない?

こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は野球規則をめちゃくちゃ勉強しているボクが遭遇した、ボークの盲点について書きます。

「めちゃくちゃ勉強」ってどのくらいかって、このくらい勉強しています。

だいたいのページにこんな感じで書き込みがしてあるくらい勉強しています。

この野球規則は2022年版なんですけど、たくさん勉強の跡が残っていて、いまだに活用しているので、なかなか新しいものに替えられないんです。

大きく変わったのは大谷ルールくらいですからね。

話を戻しますと・・・

特にこの記事は野球大好きな人や、審判員として勉強している人向けに書きます。

野球のルールを知らない人にとってはちんぷんかんぷんだということを予め書いておきます(笑)

とーかいりんは、息子の少年野球きっかけで審判にハマり、審判歴は4年半くらい(2025年3月現在)。

その間に6泊7日のNPBアンパイアスクールを修了したくらい、わりとガチで審判してます。

その時の記事はこちら

審判好きが高じてNPB(日本プロ野球機構)アンパイアスクールに参加
https://rinsuke.com/npb-umpire-school2022/

ボークとは

主に投手のルール違反のことで、大きく分けて13種類あります。

13種類と言われているのは「野球規則6.02 投手の反則行為」にある記載が、(1)~(13)の13種類だからです。

でも「6.02a(a)(1)」には、「投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合」と書かれていて、その「5.07(a)(1)および(2)」を見るとまたたくさん書いてあるんです。

だからその中身を含めると30種類とかもっとあるかもしれません(数えるのが大変なので興味ある方はご自身で野球規則を参照 笑)。

なんでボークというルールがあるかというと、走者をだますのを防ぐためです。

(一部、打者を守る場合に適用されるボークもあります)

よくあるのが、「セットポジションに入った後にきっちり止まらないままに投げる」といったものがあります。

なんでそれがダメか。

それは走者が盗塁できなく(しにくく)なるからです。

だからセットポジションに入ったら、「体全体を」完全に静止する必要があります。

何秒という風には野球規則には明記されてませんけど、最低でも1秒(できれば1.5秒くらい?)は止まった方がボークを取られにくいんじゃないかと思います。

「取られにくい」と書いたのは、審判員の主観だからです。

4人のうち誰か1人でも「ボークだ」と思えば、ボークを取られてしまうのです。

これに関しては、抗議権はありません。

審判員に対して確認はできますが、しつこく抗議すると退場の対象になります。

ボークの種類についてはあまりにも多岐に渡るのでググっていただくとして(笑)

ボークの適用をした後の審判員の処置について書いていきたいと思います。

ボークの処置2種類

大きく分けるとボークには、2種類あります。

(1)その場でタイムをかけるボーク

(2)流す(タイムをかけないでプレイ続行する)ボーク

です。

(1)はどういう場合かというと、ざっくり言うと投手が、「投球」も「牽制球」もしない場合です。

たとえば、

・セットポジションに入った後に頭以外の体が動いてしまった

・投手板にふれた状態でボールを落としてしまった

・投手板にふれたままの牽制で、偽投した(2塁への偽投はOK)

などの場合です。

こういった場合は、その後にプレイは続かないので、タイムをかけます。

コールはこんな感じです。

「That’s a balk! Time! That’s a balk! You second base!」(これは1塁走者を進塁させる場合です)

誰か1人でもボークをかけたら、審判員全員で「同調」と言って、みんなで続いて宣告します。

このように(1)はわかりやすいです。

問題は(2)の場合で、流す場合です。

(2)は大きく2種類

ボークの宣告後に流す場合は、大きく2種類あります。

(2)-1 投手が投げて打者が打たない場合

(2)-2 投手の投球を打者が打った場合

それぞれ見ていきましょう。

(2)-1 投手が投げて打者が打たない場合

これは「投球」と「牽制球」に別れます。

ボークの時に投球動作、もしくは牽制動作に入っていたら、「That’s a balk!」とだけコールして、タイムはかけずに試合を続けます。

その後、投球を捕手が捕ったらタイム。

牽制球を野手が捕ったらタイム。

「That’s a balk!」→投球、牽制球を見守って捕球したら・・・

「Time! That’s a balk! You second base!」

といった感じです。

シンプルですね。

牽制球を捕球できなかったら

「捕球したらタイム」ということは、牽制球を捕球できなかったら?

流します。インプレーです。走者は次の塁に無条件で進めます。

なんなら、「アウトを賭して(と野球規則に書かれています)」2つ以上先の塁へ進めます。

1塁走者の場合、ボークで2塁まで進む権利はあるけど、アウトになる危険を冒して3塁まで行っても、なんなら本塁まで行ってもいいですよってことですね。

2塁に安全に到達したら「ボークはなかったことに」なって、インプレーで試合が続行します。

でも、2塁でアウトになった瞬間にタイムです。

「Time! That’s a balk! You second base!」

とコールをして、ボークによる2塁への進塁が認められるというわけです。

ここまでは、牽制を捕球できなかった場合も含めて割とシンプルです。

複雑なのは次の場合。

(2)-2 投手の投球を打者が打った場合

ボークの宣告しても、投手が投球する場合があります。

セットポジションの不完全静止とか、(打者が構える前に投球動作に入る)クイックリターンピッチなど、色々なケースがあります。

塁審はピッチャーをポイントして(指さして)「That’s a balk!」

球審はノージェスチャーで「That’s a balk!」とコールします。

で、打者が打ったとします。

それもインプレーとして試合を続行します。

その結果、「打者を含めて全走者が1つずつ進塁」したらボークはなかったことになります。

誰か1人でも進塁できなかった段階で、タイムをかけます。

たとえば、内野ゴロで2塁フォースアウトとか、1塁フォースアウトとか、外野フライでアウトとか、その瞬間にタイムです。

その時のコールは、

「Time! That’s a balk! You second base!」

更に打者走者に対して、

「You back to bat!」と言って打ち直しを伝えます。

投球した後にボークを適用して打ち直す場合は、ボール、ストライクのカウントは、投球前のカウントからになります。

1ボール1ストライクからの投球がボークなら、次の投球も1ボール1ストライクからということですね。

ここまでは、勉強している審判員なら誰でも知っていることです。

問題は次のケースです。

ボークの投球を捕手が後逸した場合

要するに、ボークをした後にワイルドピッチとか、パスボールした場合ですね。

ちょうど先日起きたのがこんな感じでした。

ノーアウト1塁でカウント1‐1から、打者が(球審でさえ)構える前に投球動作を開始。

その瞬間にボクは球審なので、ノージェスチャーで「That’s a balk!」とコールしました。

試合をしていたのがなんと!マリンスタジアムだったので、捕手の後ろのファウルエリアは広大です。

捕手が捕りに行っている間に1塁走者は、2塁を蹴って3塁を狙い、悠々セーフになりました。

さて、この時、色んな規則が混ざって軽く混乱しました。

・ボーク後の投球を後逸してもインプレー

・走者はアウトを賭して2つ以上進む権利がある

・2つ進んでセーフになった

ここで浮かんだ規則が「打者を含めて全走者が1つ以上進塁したらボークはなかったことに」というもの。

あれ?打者が進んでいないぞ?

これはボークを適用して、走者を戻して2塁に?

投球のカウントは無効で1-1から打ち直し?

とかとか、そんなことが渦巻きました。

あれ?でも、走者がアウトを賭して2つ進んだのを無効になんてできないよな。インプレーだもんな。

ということはカウントは投球を生かして2ボール1ストライクからか。

という感じで若干自信ないまま試合を続けました。

結局、規則適用としては合ってたんですけどね。

根拠があいまいでした。

で、試合後に色んな人に確認して結論にいたる、というわけです。

結論

・ボークの投球を捕手が後逸したら、打者の進塁は関係ない。当然と言えば当然。牽制と同じ扱い

(ただし、三振+振り逃げ、四死球などによる進塁がある場合は打者も打者走者として「全走者」に含める。)

(でも、この場合、四死球で打者走者が進塁しても、押し出されない走者が進塁しなかった場合は、ボークを適用して、打者は3ボールから打ち直しなのか?という疑問が残るがきっとその通りなのだろう)→誰かおしえてください~!

・1つの進塁ならボークを適用して、その投球のカウントは含めず、投球前のカウントから続ける

・2つ以上進塁した場合は、ボークはなかったものとして、その投球もカウントに含めて続ける

こんな感じになりますでしょうか。

結論の根拠の追記

ここまで書いて野球規則を改めて開くとこうありました。

6.02a ペナルティ

【注】・・・(前略)走者が、投手の悪送球(東海林追記:「投球も含む」と「規則説明1」に記載があります)または野手の悪送球のミスプレイによって余塁が奪えそうな状態となり、ボークによって与えられる塁を越えて余分に進もうとしたときには、ボークと関係なくプレイは続けられる。

ということはやはり結論に書いたとおり、こういうことですね。

・1つ進塁した場合も含めて、その後に更に進もうとした場合は、ボークはなかったものとして、その投球もカウントに含めて続ける

ベテランの中のベテランの方にとっては当たり前かもしれないですけど、ボクみたいな中級者にとっては、意外と起こって始めて「どうだったっけ?」と迷うケースではないかと思います。

特に投球の場合は。

と思いましたので、勉強中のあなたの参考になればうれしいです。

最後に

ボークは複雑ではあるけど、ちゃんと勉強してしっかりと理解していたつもりでした。

でも、ただ遭遇していないだけで、こんなにも複雑なケースが起こり得るということに驚いています。

今回は本当にマニアックさ全開の、絶対に素人の人がついてこられない審判談義になってしまいましたね、きっと。

審判員の方へは、ご自身の考えがあれば教えていただきたいと思ってます。

野球ファンの方へは、特にプロの審判員は全員(文字どおり全員です!)極プロフェッショナルな職人技を持って試合に臨んでいる、ということをわかっておいていただきたいという思いがあります。

勉強しても勉強しても、こんな感じで現地で疑問に遭遇する度に、審判員は経験が必要なのだと痛感します。

こんな感じで、今後もレベルアップする機会があれば、また書いていきたいと思います。

それまで引き続き、審判として技術を磨いて、経験を重ねていこうと思います。

今回は、野球の審判でボークの適用後の盲点を見つけてしまって困ったことについて書きました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更に追記~ボークに対する思い

審判員としてはできればボークは取りたくないんです。

知識を勉強したての頃は、「ちゃんとボークを取ろう!」って意気込んでいた時期もあるにはありました。

でも、やっぱり、子ども達が楽しく野球をするのが一番!というのが根底にあるので、やっぱり「できれば取りたくはない」というのが今の思いです。

理由は色々あります。

・試合の雰囲気が悪くなる

・ボークを取った審判員が疑問視されがち(時には攻撃的な言動も)

・ボークを取られた子どもがシュンとしてしまう

・ちゃんと教えられていない子どもは本当は悪くないのに・・・

とまあ、こんな感じです。

でも規則は規則ですし、ボークを適用しないと攻撃側の不利益になるので、公式戦では容赦なく適用します。

だからこそ、指導者の方々には、正しい野球規則を子ども達にふだんから教えていただきたいなという思いでいます。

「ルール知識は戦力」ですから。

「ルール知識」を知っているかどうかで、1点が入るかどうかの場面に遭遇したり。

その先には、試合に勝つか負けるかにつながったりもします。

だから特にベンチ入りする指導者はもちろん、プレイする子ども自身も、野球規則を1つでも多く知っておくことは非常に大切なことなのです。

ということで、「こんな時はどうするの?」とか、野球規則に関することでしたら、ある程度のことは回答できるつもりなので、お気軽に問い合わせてもらえたらうれしいです。

審判談義をしながらお酒を飲むとか、最高だなぁ!って思います。

そんなお誘いがあることを密かに楽しみにしています。




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