少年野球のボークは取り締まる?注意に留める?

こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は少年野球の審判をする中で、ボークについて思っていることを書きます。

アイキャッチ画像は、ピッチャーっぽいのを買ってきたのに、外野手用のグローブであることに後から気付きました(笑)

ま、いっか(笑)

ボークとは

ランナーがいる時のピッチャーの反則のことです。

ボークを取られると、ランナー全員が1つ進む権利を得ます。

ボークは13種類あって、そのほとんどがランナーを騙す行為を規制するもの。

4人いる審判の誰が取ってもOKです。

ボークは基本的にはインプレー。

でも、ボークの直後にピッチャーが投げるのをやめたり、牽制球を野手が捕ったりした場合にボールデッドになります。

もしくはボークの投球を打ったりして、「バッターを含むランナーが全員1つ以上進む」という条件が満たされなかった場合などにもボールデッド。

ジュニア(4年生以下)は公式戦のみ一発ボーク

ボークにならないよう、正しい投球をすることは、実は意外と難しいんです。

そのため、4年生以下の練習試合では、注意のみに留めることが多かったりします。

明らかなボーク、たとえば、投手板を踏んでいる状態でボールを落とすとか。

隠し玉中に、投球に関連する動作をするとか。

そういったものは取り締まるけど、セットの静止が甘いとか、外さない牽制で微妙な感じとか、そういうのは注意に留めるみたいな風潮がありました。

でも、4年生の夏以降の公式戦では、一発ボークを取ってよいことになっていました。

息子がAチームに上がり・・・

Aチームとは、6年生主体の5、6年生のチームです。

審判大好きなとーかいりんとしては、水を得た魚状態です。

ボークを練習試合でも、厳しく取り締まるようになれました。

もちろん、ボークを取ることに快感を覚えるから・・・などという理由ではありません。

1つ目は、今後のために、正しい野球を知っておいてほしいという理由。

2つ目は、取り締まらないと、攻撃側に不利な状況が生まれてしまうという理由です。

6年生の公式戦でボーク

つい最近のことです。

高校野球の県予選でも使われる大きな球場で、1塁塁審をする機会がありました。

1試合で、3回ボークを取りました。

1つ目は、投手板を外さない状態からの1塁への牽制で、「1挙動ではない」ためのボーク。

2つ目、3つ目は、セットポジションで静止しなかったためのボークです。

静止しないどころか、ストレッチから流れるように投球動作に移っていったので、即ボークでした。

満塁でリリーフしてきたピッチャーの第1球がボーク。

ランナーが全員進むので、もちろんそのボークで1点を失います。

バッターに対して投球しましたけど、ボークなので、ノーカウントで再開。

この投手は同じ回に、同じく静止しないボークをしたので、ボークだけで2点を失いました。

連盟の方から最初は注意にするようにとの指摘

試合後の審判ミーティングで、ボクが3回ボークを取ったことに対して、お願いがありました。

まだ6年生が始まったばかりだし、夏以降ならまだわかるが、最初は注意に留めてほしいと。

2回以上同じことをしたら、その時に初めてボークを取るのが望ましいと。

実は以前にもそういう指摘を受けたことがあったんです。

で、そうなのかなぁ、と思いつつ自分でも考えてみたんですよね。

その結論として・・・

個人的に、今はこういう結論に至っています。

ボークはしっかりと取るべき

そう。しっかりとボークを取るべきだと思います。

そもそも4年生だって一発ボークを取るのに、6年生の試合で取っちゃいけない理由がないと思うんです。

なんで取るべきかっていうと、理由は次のとおりです。

「明らかなボーク」と「グレーゾーンなボーク」の線引きをどのようにするのか?

ボークは「疑わしきは罰する」のジャッジです。

4人いる審判のうち1人でも、「これはダメ!」と感じたら、誰でもボークを出すことができます。

しかも、その境界線は人によっては曖昧なのです。

でも、少しでも「おかしいな?」と思ったら、厳しく取り締まるべきだと思います。

人によって境界線が違うのはある程度は仕方のないことかもしれません。

でも、その中でもどこまでがグレーゾーンで、どこからが黒か。

その境界線を勝手に決めるのもどうかと思うんです。

だとしたら、ダメなものはダメ、とボークを出すことが公平性を保つという意味でも必要なんじゃないでしょうか。

場面によっては取り返しがつかないとに

ランナーが1塁の場合と、3塁の場合で、ボークによる1つの進塁がゲームに与える影響はまったく違ってきます。

前者はランナー2塁になるだけ。

後者は1点が入ってしまいます。

たまたま、一方のチームは前者のケースで注意されて、2塁に進まれるのを免除される。

もう一方のチームは後者のケースで注意されて、1点失うのを免除される。

これは不公平ではないですか?

更に、ランナー3塁でスクイズの場面を想像してください。

セットポジションで完全静止しなかったために、3塁ランナーのスタートが遅れる。

その結果、ホームでアウト。

攻撃側は1点取る機会を失う。

ボークの投球をしたピッチャーは注意だけで済む。

でも、攻撃側のチームは1アウト3塁のチャンスから、2アウトランナー無しに切り替わる。

これはダメだと思うんです。

ボークを免除することで攻撃側に不利に、上の場合は圧倒的不利になりますよね。

「今はボークの投球だったから、ボークは注意に留める代わりに、ナッシングにしてランナーを戻してプレイ再開!」

なんてことがあるわけないですし・・・

だからボークを取ることは、試合を誰もが納得できる形で進めるためには必須なんじゃないかと思います。

市外でも通用する野球を

これは今、所属している市の連盟の方針であるならば、市内での試合ではいいかもしれません。

でも、市内で勝ち上がって、県大会などで他の地域のチームと試合をするような時に、ボークを取られまくると思うんです。

その結果負けたら?

「ボークを取らない」という「子どもの楽しさ」を優先した結果の、間違った投球、間違った野球を伝えてきてしまった、大人の責任ではないだろうか?

って思うんです。

そもそも審判が自信がない

あと、ボークは「知識と度胸がないと取れない」ということも影響していると思います。

ボクがボークを取りすぎなのかと、少しばかり罪悪感を感じていました。

実際に、ボークを取った後の球場はちょっと重い雰囲気になります。

でも、決して取りすぎなのではない!と思うようになりました。

ボクがボークを取りすぎなのではなく、他の審判が「取れない」んだと思うんです。

ヒマさえあれば、ボクは「公認野球規則」と、アマチュア野球のルールブック「競技者必携」を熟読してマーカーを引いて勉強しています。

でも、ほとんどの人は違うと思うんですよね。

少年野球連盟の審判講習を受けたとはいえ、ふだんは仕事をして、野球のコーチをして、片手間に審判をするレベルでは、瞬時の判断が求められるボークを取れというのは酷というもの。

そういう意味でも、ボクが担当する試合でボークが多発するのは、ボクの知識と度胸があることだけではなく、他の審判の知識不足、度胸不足もあると思うんです。

だから、そこのレベルに合わせなくても、ちゃんとした野球をするという意味でも、ボークを取ることに対して躊躇する必要はないと思うに至りました。

ということで、今後も、野球のルールを勉強して何があっても動じないだけの知識を身に付けて、日本の野球のレベルアップに貢献していきたいと、改めて思いました。

今回は、少年野球でボークを取るかどうかについて、考えていることを書きました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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