反則打球~敬遠球を打った新庄選手はアウトではない

こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は野球ルールの「反則打球」について書きます。

トップ画像は練習試合で1塁塁審をしているとーかいりんです。

反則打球

今日球審をしていた試合で反則打球がありました。

反則打球とは、打者がバッターボックスの外に出て打った場合に適用されるルールです。

打球がフェアでもファウルでも関係ありません。

打った瞬間にボールデッドとなり、打者はアウト。

走者は全員、投球当時の塁に戻されます。

ところで、このルール。

意外と誤解している人が多いんです。

「ホームベースを踏んで打ったらアウトでしょ?」

と思っている方も多いのですが、実はそうとも限らないんですよね。

反則打球になるのは、打った瞬間に片足が完全にバッターボックスの外へ出ていた場合です。

逆に言えば、ほんの少しでも線に触れていればアウトではありません。

1ミリでも線を踏んでいれば、まだバッターボックス内なんです。

また、バットにボールが当たってから、バッターボックスの外に着地するのはOKです。

打った瞬間にどうだったかで判定します。

昔、阪神時代の新庄剛志選手が敬遠球をサヨナラヒットにした有名なプレーがありました。

新庄剛志選手の敬遠球サヨナラ

まずはこれをご覧ください。

これは1999年の出来事(事件!)です。

当時は申告敬遠の制度がありませんでした。

だから打者を1塁へ歩かせるためには、投手は大きく外したボールを4球投げる必要がありました。

それに、敬遠された球を打つなんて概念が、そもそもなかったんですよね。

その敬遠球を新庄選手が打ってサヨナラ勝ち(笑)

その際、「バッターボックスをはみ出していたんじゃないか?」

だから「アウトなんじゃないか?」という声もありました。

実際に映像を見ると、ボクにはそうは見えません。

確かにホームベースは踏んでいるように見えます。

でも、ホームベースとバッターボックスの線の間は約13センチしかないんですよね。

大人の足は一般的に25センチ以上はありますから、ホームベースを踏んでいても、かかとがバッターボックスの線に乗っていることは充分あり得ます。

実際、映像を見る限りでは、かかとは線上に残っているように見えます。

つまり反則打球ではない、という見方です。

いやぁ!当時はめちゃくちゃ話題になりましたね。

今もそうだけど、新庄選手は夢がある!(笑)

この時の投手だった槇原選手との最近の対談がまたおもしろいです。

犬猿の仲ならぬ「敬遠の仲」(笑)

意外と足は出ない

このルールを覚えたばかりの審判は、「いつか取ってみたい」と思うことがあるんじゃないかと思います

ボクもそうでした。

でも実際には、思ったほど発生しません。

「あ、出たかも」と思っても、よく見るとかかとが線を踏んでいたりします。

だから厳格に適用しなければいけません。

怪しいから取るのではなく、本当に完全に出ていた時だけ取る。

これが大切です。

ちなみに処置としては、打者が打った瞬間にタイム。

コールは「That’s an illegally batted ball!」

って言っても何のことかわかる人はほぼいないので、「反則打球です」と言い直します。

「Batter is out!」と打者をアウトにします。

そして走者は全員、投球当時の塁に戻します。

英語で言うなら「You! back to first base!」(一塁走者の場合)です。

球審は忙しい

ルールとしてはシンプルですが、実際に試合で判定するのはなかなか難しいんですよね。

なぜなら球審は、投手が投げた瞬間からいくつも判定しなくちゃいけないことがあります。

ストライクかボールか。

打者がスイングしたかどうか。

キャッチャーミットに当たったかどうか(打撃妨害)。

自打球ではないかどうか(自打球ならファウル)。

そして打者の足がバッターボックスから出ていたかどうか。

そんなたくさんの情報を一瞬で判断しなければならないからです。

ちなみにボクは、自打球と打撃妨害を判定するのが苦手です。

日々精進してます

このケースに限らず、審判を始めて6年目になった今でも、試合をするたびに新しい気付きがあります。

野球規則も読み込みますし、野球審判員マニュアルも読み込みます。

大事なところには線を引いて、何度も勉強しています。

それでも実際の試合でそのプレーが起こると、「ああ、規則書に書いてあったのはこういうことか」と気づくことが本当に多いんです。

頭で理解していることと、実際のプレーを目の前で見ることはやっぱり違います。

選手も勉強。

指導者も勉強。

審判も勉強。

野球は本当に奥が深いスポーツだなと思います。

だからこそおもしろいなぁって思うんですよね。

これからも日々勉強しながら、楽しみながらグラウンドに立ちたいと思います。

今回は野球規則の「反則打球」について書きました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ボクはこれで毎日のように勉強しています。

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