20年探し求めていた腕時計のストラップについに出会えてクロコとターキーをオーダー

こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は愛用するブライトリングの腕時計に、ぴったりなストラップを作ってくれる店に出会ってしまった話です。

2000年に買ったブライトリング「クロノマットGT」

ボクの時計はブライトリングの「クロノマットGT(グランドトータライザー)」です。

2000年に「クロノマット2000」というモデルが発売される直前までのモデルです。

兄弟には「クロノマット ヴィテス」という、数字が斜めになったモデルもあります。

当時「カッコいいね!どこの時計?」と聞かれて、「ブライトリングだよ」って答えても、99%の確率で相手の顔に「?」が浮かぶくらい、認知度は低い時計メーカーでした。

今ではマーケティングが大成功して、ずいぶん有名になりましたね。

そして、時計自体が巨大化してきました。

今でこそ適正サイズだと感じていますが、この39mmのケースサイズのクロノマットでさえ、買った当時は、腕からこぼれるんじゃないかと思うくらい巨大に感じていました。

でも現行モデルは、更に巨大化しています。

これを買った当時は大学4年生。

身分不相応だとは思いました。

でも一生使うなら決して高くはないと思って。

そんな勢いで購入した時計も、もう21年も使っているから、胸を張って「安い買い物だった」と言えるでしょう。

しかも、今、同じようなモデルを買うとすれば、(自社ムーブメントに切り替わったなどの違いはあれど)倍くらいの価格設定なので、なおさら「安い買い物をした」と言えるんじゃないかと思います。

そんなことよりなにより、21年経った今でも、いつ眺めても、「めちゃくちゃカッコいいなぁ」と思える時計に出会えたことは、本当に幸運だとも言えるでしょう。

時計をよく変える人は、パートナーもよく変える・・・なんて、昔はよく言われてましたけど、今どき言わないか?(笑)

だからとーかいりんは一途なのか・・・(符合)

過去にとーかいりんが「機械式(ぜんまい式)の時計好き」だと書いた記事はこちら

時計の仕組みに魅せられ時計職人志望だった過去|機械式時計の中身はまさに小さな宇宙だ!
https://rinsuke.com/love-mechanical-watch/

ブレスレット仕様

ずっとこの感じで使ってきました。

この5連のブレスレットが本当にカッコよくて、ずっと飽きずにブレスを付けていました。

買った時に言われて「ホントに?」って思っていたけど、まったくヨレてこないんです。

21年経った今も、接続がたいして緩くなることもなく、しっかりとしているところには感心しています。

ケース本体とブレスはポリッシュ仕様で、新品の頃はぴかぴかどころか、ギラギラに磨き上げられていました。

年月とともに細かいキズがつくので、だいぶ落ち着いてはきましたけど。

次回のオーバーホール(分解洗浄)の際には、外装仕上げをして、またギラギラにしてもらおうと思ってます。

レザーも試したことはある

雑誌とかカタログで、レザーストラップ仕様を見るといつも、「カッコいいなぁ!」って思うんですよね。

だから、ブライトリング純正のストラップを試したことはあります。

これらが過去の挑戦者たちです。

右3本はカーフ(牛革)で、左はラバーです。

カーフのストラップは、赤いのは旧型で少し薄めですが、それでも市販品よりは充分に厚いです。

茶色と黒は、6.5mmくらいの厚みがあって、充分に厚いように感じるんです・・・

でも、時計に装着してみると、イマイチ迫力に欠けるんですよねぇ。

だから、しばらく使っては物足りなくなってすぐにブレスに戻す、という感じでした。

迫力が足りないと感じるのは、もしかすると「ベルト幅が20mmと細い」というのもあると思います。

ブライトリングの中でも大きいサイズの、ナビタイマーとかは22mmですから、それだけで迫力があります。

それと比べてしまうからなのかなぁ?

かといって20mmのストラップで、市販品で買おうと思ったものはありません。1つも。

だって、ブライトリング純正のカーフストラップよりも、どれも薄いんですもん。

純正でも、もしかしたらクロコだとまた迫力が違うのかもしれません。

でも、当時クロコは45,000円くらい(だったかな?)ととても高価だったし、今買うと更に高くなっていて66,000円もするんですよ~!

運命の出会い

実は少し前から、クロコなのにそれほど高くなくオーダーできる、都内の店に目星を付けてまして、その店に行ってみたんです。

でも理想とはちょっと違いました。

厚みとか、ステッチとか、在庫の数とか、好きな色がないとか。

でももう作る気満々ですから(笑)、その店を出てすぐに一生懸命ググりました。「時計 極厚」とかで。

そして、見つけてしまったんです。

下北沢にあるこの店を。

EARNEST GALLERY(Instagram)
https://www.instagram.com/earnest_by_castplanning/

もうこのインスタの画像に度肝を抜かれましたね。

だって、ものすごく分厚いんですもん。

それに、なんじゃこの湾曲は~!と、完成時からカーブしている姿にも驚きました。

一般的には、時計のストラップといえば、平らですよね・・・

直前に行った店でのがっかりポイントは、「今のよりも厚くすると、硬いし装着感に違和感が出ます」みたいなことを言われたことです。

でもこのアーネストさんでは、最初から曲げ加工を施しながら分厚く作ることによって、その違和感をクリアできる、ということを書いてあって、「これだ!」と思ったんです。

だからその場で電話予約して、すぐに訪問しました。

一応ホームページも貼っておきますね。

EARNEST GALLERY(HP)
https://earnest-gallery.com/

藍染クロコをオーダー

店に入ると、革!革!革!

無数の革があります。

マニアックな店主が次から次へと、興味深い話を聞かせてくれます(決して押しつけがましくありません)。

そういう話は大好きなので、ボクからもどんどん質問をします。

そうするうちに、クロコで検討していることを伝えると、クロコだけでも何十枚も在庫があって、希望の青だけでも何種類も出してくれました。

その中で、ひとめぼれしたのが、これ!

藍染のクロコです。

機械で一気に染め上げる他の革とは違って、日本の藍染で、何度も何度も染めるそうです。

そのためか、濃い青の部分と、薄くて白っぽい青の部分と、濃淡が出て、なんともいえない味わいです。

それでいて、全体としてはボクの希望の「明るい青」なので、他のを見せてもらいながらも、心はこれに決まっていました。

今持っている純正ストラップよりも厚くして欲しいことを伝えると、標準は7mm厚のところ、追加料金2,000円で8mm厚に変更してもらいました。

クロコには竹斑(たけふ)という四角が等間隔に並んだ部位と、玉斑(たまふ)という、丸い模様の部位があります。

ボクは、動きがある方がいいなと思っていたので、玉斑でお願いしました。

ステッチは太い糸で、色は生成り。

通常は、完成までに10日はかかるそうですが、指定されたのは7日後。

早く手に入れられるなんてツイてる!

いやぁ、完成が本当に楽しみです。

でも、通常よりも納期が短いとはいえ、この7日間は本当に長く感じました。

だって、楽しみすぎるんですもん!

ターコイズのターキーレグ

そんな楽しみすぎる気持ちを抑えられずに、注文後に店のインスタをずっと見ていたら、どうしても追加オーダーしたくなっちゃいまして。

中でも、ガルーシャ(エイ)が美しいなと思ったんです。

まだ1本目が完成してもいないのに(笑)、ほぼガルーシャに決めかけて、「ガルーシャを見たい」と予約をして訪問しました。

そうしたら、ガルーシャだけ出して待っていてくれました。

で、この革の山(すごい!)

下にも何枚も何枚もあって、この画像には一部しか写っていません。

ネイビーとか、薄い青とか、紫とか、どれも素敵で。

スターマークが入っていると高いとか。

革の表面を磨けば磨くほど、粒の中身の白が露出して白っぽくなるんだとか。

先に染めて磨くとピカピカに、後から染めると白い部分も染まってマットになる、とか。

色々なことを教えていただきました。

ガルーシャに決めかけてはいたものの、インスタで気になっていた「イーグルレグ」「オーストレグ」「ターキーレグ」も見せてもらいました。

その結果・・・

店主イチオシのターコイズのターキーレグ(七面鳥の足)に決めたんです。

自分でもこの色を選んだのは意外でした。

でも、提案されて時計と並べてみると、本当に素敵な色&柄なんですよねぇ。

ターキーレグは鳥の足らしく、こんな形をしています。左は最終候補に残ったガルーシャ、茶色はターキーレグの完成品、右の黒いのは世にも珍しいイーグルの足です。

完成

待ちに待った引き取りの日に、店に伺いました。

見た瞬間、喜びと感動で、思わず笑顔になってしまったのは言うまでもありません。

革から切り出す前の平面の状態だけでもわくわくしたのに、こうして厚みとカーブがついた完成品を目の前にすると「本当に素晴らしい!!!」とため息が出るばかりです。

もはや芸術の領域に達していると言ってもいいでしょう。

穴を開けて固定する「尾錠」ではなく、ブライトリング純正の「Dバックル」仕様にしたので、輪っかの状態からパチっと留めるだけです。そのおかげで革が痛みにくく、防水ラバー仕様にした裏側から汗が侵入することもなく長持ちしそうです。

こんな素晴らしい技術を持っていて、しかも豊富な豊富な豊富な革の在庫と、希望を叶えてくれる守備範囲の広さ、日本どころか、世界レベルで見ても、非常に貴重な店なんじゃないだろうか?と思います。

時計好きになってから20年以上経って、やっとボクなりに、満足できる時計のストラップに出会えました。

いや満足どころか、感動レベルです。

腕にはめるとこんな感じ。

なぜか写真ではボリューム感が伝わりにくいですが、付け根の部分はもっとマッチョです。

最後に

今回は、極厚でセクシーな湾曲を持つ腕時計のストラップを作る店に出会って、オーダーして受け取るまでの話を書きました。

もう現時点では、ここの店以外では時計のストラップを作ろうとは思わないですね。

それくらい、ボクはこの店のファンになりました。

次に狙っているガルーシャも、時間の問題でしょう。

ブライトリングに限らず、パネライなどのデカ厚時計を使っている人はもちろん、薄いドレスウォッチなども含めて、純正品や市販品に満足できずに時計ストラップ難民になってしまっている人は、是非一度行ってみてくださいね。

本当にオススメの店です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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