こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は、「とーかいりん少年とピアノ」の思い出について書いてみます。
トップ画像は、高校卒業時の謝恩会で、ショパンの「別れの曲」を弾いた時のものです。
目次・読みたい個所へジャンプ
名作ピアノ絵本
なんでこんなことを書こうかと思ったかというと、今朝、息子が「聞いて~」と言って、きらきら星を弾いてくれたことで思い出したからです。
弾いてくれたのは、名作ピアノ絵本というおもちゃのピアノで、息子がまだ話せないくらい小さい頃に、ボクの母に買ってもらったものです。
もうすぐ7歳ですから、息の長いおもちゃですね。
それを見て思い出したのが、「ボクもまたピアノを弾きたいなぁ」という気持ち。
小1から中3まで習っていた
とーかいりんは、小学校1年生から、中学3年生まで、ピアノを習っていました。
先生の個人宅で、地元の一戸建ての中のピアノ教室です。
何がきっかけかは、全く記憶にないんですが、気付いたらピアノ教室に通う日々でした。
おそらくですが、自分で「やりたい」と言ったんだとは思います。
ボクのきょうだいは、2歳差の妹、6歳差の弟、8歳差の妹。
4人に共通しているのは、4人ともピアノ&少年野球をしていた、ということです。
女子2人は、中学になるとソフトボール部になりましたが、みんな揃って、野球のプレイヤーでした。
こっそりピアノ教室へ
当時、ボクたちの住む地域は、勉強に対する取り組みとか、まじめ度とか、不良がまったくいないとか、比較的平和でいて、育ちの良い家庭が多いというか、そんな地域でした。
それでも、「男の子がピアノを習う」ということに対しては、冷やかしの対象というか、「男のくせに」みたいな空気感があったことは間違いないと思います。
ボクの思い込みだけじゃないと思うんですよね。
だから通学路の途中の、比較的大通り沿いにあるピアノ教室に入るのは、いつも命がけ(大げさ)でした(笑)
誰かに見られていないかな?
知っている人が通ったら、一旦素通りしよう。
そんな風に、ピアノ教室に入るところを友達に見られることを極端に嫌って通っていました。
それでも9年間も続けたのは、きっと、何かしらピアノを弾くことに、楽しみを見出していたんだと思います。
つまらなかった6年間
でもね、っていう話があるんです。
ピアノ経験者にすると間違いなく「ええええ~!」って驚かれる話なんですが、小1から小6まで、ずっと「バイエル」でした。
毎週毎週「バイエル」でした。
バイエルというのは、練習のための曲が大量に書かれた楽譜本で、弾いても誰も知らない曲ばかりが載っています。
これが、6年近く経ってから気付いたんですが、めちゃくちゃつまらないんですよ!(笑)
もっと早く気付け!という感じもしますが(笑)
それで、6年生のある日、先生に「ピアノがつまらなくなってきた」という話をしてみたんです。
その頃、学校の合唱の時に伴奏をしてくれる女の子とかが、誰でも知っているような曲を、軽快に弾いたりしているのを見て「いいなぁ」「ボクも弾きたいなぁ」と思っていました。
だから、先生にダメ元で、「ボクも有名な曲を弾きたい」と言ってみたんです。
ダメって言われたらピアノ辞めちゃおっかな。
という感じの心境でした。
そしたらあっさり、「いいですよ」とのこと。
エリーゼのために
どんな曲がいいでしょうねぇ?って一緒に考えて、有名で簡単な「エリーゼのために」に決まりました。
これを練習することは、本当に楽しかったですね。
導入の部分だけでも弾けるようになると、みんな知っていますから、学校でチョロっと弾くだけで、「おお!すごいね!」みたいな空気感になっていたような記憶があります。
中学になると、合唱コンクールの練習があって、男子パートの音取りをしたりもしました。
同級生のさやかちゃん
そんな感じでピアノが楽しくなってきていたボクですが、こんなこともありました。
同じ教室でボクの前にレッスンを受けていた同級生の女の子が、これを弾いていたんです。
いやぁ、これは本当に本当に本当に、強烈に印象に残っています。
ボクはといえば「エリーゼのために」を始めたばかり。
同い年なのに、こんなにすごい曲をいとも簡単に弾いている・・・
それ以来、「黒鍵のエチュード」を弾ける人は、「もれなく神」みたいな印象を持っています。
一生この曲は「すごい曲」として、心に残り続けるでしょう。
レパートリー
それから、中学を卒業する頃まで色々な曲にチャレンジしました。
2曲目に選んだのは、「乙女の祈り」
これは、ちょっとだけ難しくなって、「エリーゼのために」よりもダイナミックな曲で、弾いていて楽しい曲でした。
3曲目は「トルコ行進曲」
難易度は低めの曲のはずなんですが、とにかく指の動きが速くて、間違えないように弾くのが難しかったです。
あとは、ゆったりすぎてあまり好きでなく、途中で辞めてしまった「月の光」とか。
一番思い入れがあるのは、この曲です。
自称、十八番(おはこ)と言っていたショパンの「ノクターン9-2(夜想曲)」
気付いたらこればっかり練習していました。
最後までレッスンを受けたのは、同じくショパンの「別れの曲」
この曲は、当時のトレンディドラマ「101回めのプロポーズ」で武田鉄矢が弾いていたのを見て、ボクも弾きたいと思った曲です。
難易度は高めなので、弾けると言うと「すごい」と言われたり、ドラマの影響もあったのか、誰もが知っている曲だったので、弾けば必ず盛り上がりました。
あとは、未完のまま終わってしまいましたけど、独学で「軍隊ポロネーズ」にも挑戦したりしました。
いやぁ!やっぱり、これが弾けたらカッコいいなぁ!
高校になってから
音楽室のグランドピアノで控え目に弾いてみたら、「もっと弾いて!」とか言われたりして、いい気になって弾いたりしていました。
高校では中学の頃とは比べものにならないくらい、「男がピアノを弾けること」がカッコよかったみたいで、この時、「本当にピアノをやってきてよかった~!」と心から思いました。
めでたしめでたし(笑)
高校卒業の謝恩会では、どこかのホテルでテーブルマナーを学ぶための食事会があって、なぜかそこで「別れの曲」をしどろもどろに弾くことになりました。
「ピアノを弾いている人にはわかるミスも、自信満々に弾きさえすれば素人にはわからない」くらいの大胆な気持ちで弾きました。
とーかいりんは間違えずに弾けない
どんなに簡単な曲でさえ、1音も間違えずに弾くことはできなかったと思います。
だから、正確に鍵盤を叩くことができる、すべての人を尊敬します。
感情表現とか、そういうのはもちろんできた方がいいに決まっているんですが、とにもかくにも、「正確に楽譜どおりに弾ける」それだけで尊敬に値すると思っています。
この記事に上げたYou Tubeのピアニストさん達も本当に素晴らしい演奏をするなぁ!って思います。
とーかいりんは楽譜を見て弾けない
もちろん、最初は楽譜を見ます。
指と頭に覚えさせます。
その後は、全部暗記です。
なぜなら、楽譜を見ても、瞬時に和音(複数の音を同時に弾く)を読み取れないからです。
しかも左右で違う和音だったりするんですよ。
右手1音、左手1音だったとしても、楽譜を見ながら曲の本来のスピードで弾くなんて、神業に思えてしまうんです。
なんであんなことができてしまうのか。
だから、「楽譜を見ながら弾ける」というだけで、とーかいりんの尊敬の対象です。
とーかいりんに向かって「楽譜を見ながら弾ける」と言えば、もれなく羨望の眼差しで見つめます。
だからしばらく弾かなくても弾けた
指と頭が覚えていますから、楽譜がなくても弾けました。
1年くらい弾かなくても、まったく問題なしでした。
でも、実家を出て、5年くらいピアノをさわらなかったら、まったく弾けなくなってしまいました。
楽譜を見て、導入部分を指に思い出させようとしても、ダメでした。
これは、またイチから指に覚え直させる作業が必要のようです。
スピード感のある曲に憧れる
「間違えないで弾けない」に共通することですが、速い曲も苦手です。
指が動きません。
だから、「子犬のワルツ」は永遠の憧れの曲なんです。
これを弾けたら本当にカッコいいなぁと思います。
指を速く動かすことがとっても苦手なとーかいりんの永遠の憧れの曲「子犬のワルツ」
またピアノを弾けるようになりたい
こんなことを書いていたら、やっぱり「ピアノが弾けるようになりたいなぁ」という気持ちが強くなってきました。
家に小さめのピアノを買って、息子と一緒に練習したら楽しいだろうなぁ、なんて思ったりしています。
息子が「ピアノもやりたい」って言うようになったら、考えるかな。
今回は、とーかいりんのピアノの思い出について書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。