市原のおしゃれカフェ「ナノハナコーヒーロースター」の東海林さんにインタビュー

こんにちは!とーかいりん男爵こと東海林大介です!

毎度おなじみ、自身のお仕事で活躍していて、とうかいりんと縁がある方に突撃インタビューをするコーナーです。

今回は、市原市の「787 Nanohana Coffee Roaster(ナノハナコーヒーロースター)」というカフェのオーナー、東海林稔(しょうじみのる)さんにお話を伺ってきました。

注1)この記事は2021年5月に話を伺って、紙で発行している「とうかいりん通信6月号」に掲載したインタビューを編集したものです。

東海林さんとの出会い

東海林さんとは、友人が主催する「朝カフェの会」という、朝、コーヒーを飲みながらフリーテーマでおしゃべりをする会で知り合いました。

同じ東海林と書いて「しょうじ」さん、そしてボクが「とうかいりん」ということで、メガネもしているし、雰囲気もなんとなく似ているようなで、勝手に親近感を覚えていたんですよね。

そして、東海林さん、このブログへの最多登場人物かも!(2021年9月3日現在)

1回目の記事はこちら

人生初!「東海林」と書いて「とうかいりん」さんではなく「しょうじ」さんに出会った
https://rinsuke.com/first-syoji-san/

2回目の記事はこちら

東海林(しょうじ)さん経営の市原の787 Nanohana Coffee Roasterに東海林(とうかいりん)が行ってきた話
https://rinsuke.com/787-coffee-roaster/

カフェのお仕事について

【とうかいりん】

ではインタビューを始めていきます。

東海林さん、今日はよろしくお願いします!

早速ですが、聞くところによると、ここのところ大繁盛しているんですって?

【しょうじさん】

おかげさまで、最近ずっと忙しくさせてもらっています。

今日も朝から晩まで働いてます。

明日は休みなんですけど、ありがたいことに会社さんからコーヒーを頼まれてる分を作ったりとか。

ボクは人に任せるのが下手なんで全部自分である程度やってしまうんです。

それが忙しくなってしまう原因ですね。

自分でもわかってるんですけど。

市原のこの店にはアルバイトさんが週2日くらいのパートさんも含めると5人います。

そのうち毎日出てくれるレギュラーメンバーは2人ですね。

だからボクとその2人の3人で回しながら、そこにパートさんが入ってくれるという感じです。

五井駅の西口にも持ち帰り専門の店があって、妻はメインでずっとそちらでお菓子を焼いてくれてます。

忙しい中でも、奥さんとは毎日、晩御飯は一緒に食べられているのはありがたいですね。

このカフェを始める前の仕事

【とうかいりん】

前職は何をしていたんですか?

【しょうじさん】

20代後半からこのカフェの場所でバーを始めたんですけど、その前はサラリーマンを10年弱経験しました。

測量とか建築関係の営業と現場に行ったりという仕事です。

良い社会勉強になったので、経験しておいてよかったですね。

その頃からバーが好きだったのもあって、昼はサラリーマンで夜はバー、という感じで働いていました。

体力的にはめちゃくちゃキツかったです。

バーを始めようと思ったきっかけ

【とうかいりん】

そのサラリーマンだった頃に、どんなきっかけで「自分でバーをやろう!」って思ったんですか?

【しょうじさん】

単純にバーが好きだったんですよね。

憧れのマスターがいてそこで働かせてもらっているうちに、自分でやってみようって思いまして。

2年ぐらいですね。サラリーマンをやりながら。

そこで飲食の厳しさをわかったのもあったんですが、まずやってみようと思って始めて20年やりました。

僕が始めた頃は、郊外でもアルコール商売が成り立つそういう時代だったんですよね。

でも飲酒運転の取り締まりが厳しくなってきた時点で、きっぱりやめるべきでだったなぁ、って今なら思います。

なかなかその決断が出来ず惰性で続けていました。

決断したのは、徐々に売り上げが減っていったことがひとつ。

飲んだ後に「(車で)寝ていく」と言いながら運転して乗って帰ってしまうお客さんに不安を覚えていたり、自分の体力的な問題にも不安があったり、そういったことが重なったことなどといった理由ですね。

バーを始めて15年ぐらい経った時に「辞める」と決めたんですけど、一緒に働いている妻からは「いいけど、次は何するの?」っていうことになりまして。

バーをカフェに改装

【とうかいりん】

それでどうなったんですか?

【しょうじさん】

20年続けたバーをそのままカフェにしたんです。

バーの最後の5年は、カフェの準備をしながらの営業でした。

どうしてカフェにしたかというと、奥さんがカフェも好きだったことと、ボクも昼の仕事をしたいなと思っていたためです。

その5年間は、カフェを巡ったり、他の店のことを知るためのアンテナを張り巡らせて、日々勉強でしたね。

あと、コーヒーに関してはプロではなかったので、UCCコーヒーの学校に行ったり、都内の焙煎所にも通いました。

自家焙煎でやらないと、将来的に勝負できないんじゃないかと思ったからです。

そうやってバーを続けながらでも昼間に勉強ができたのは、奥さんが夜のバーを守ってくれていたおかげですね。

感謝しています。

他のカフェと違うところ

【とうかいりん】

他のカフェとはここが違う!というところはありますか?

【しょうじさん】

自家焙煎をするところでしょうか。

今でこそ増えてきましたけど、まだこのあたりでは珍しいんです。

焼いた豆を仕入れて出す方が楽なんですけどね。

都内みたいにひっきりなしにお客さんが来る立地じゃないので、ちょっとでも差別化をしたかったのもあります。

豆を自分で入れて焙煎する方が利益率も上がりますし。

他にはそれほど大きな特徴はないんですけど、少しおしゃれな内装だったりとか。

夜のお店そのままなんで、夜になるとすごく雰囲気が良くなるんですよね。

苦労したこと

【とうかいりん】

これまでに苦労したことなどあったら教えてください。

【しょうじさん】

オープンして1年目は、ものすごく暇というわけでもなかったんですけど、回っていませんでしたね。

入ってくるお金と出ていくお金とのバランスが良くなかったですし。

暇な時期もあったので、「どうしたらお客さんが来てくれるんだ?」と悩む苦しさを知っていますし、忙しくさせてもらっている有り難さが今よくわかります。

夜のお客さんは、昼のお客さんとは真逆の生活パターンなので、バーのお客さんでカフェにも来てくれていたのは2割ぐらいですね。

順調になってきたのは、時期としてはコロナ(2020年3月頃)の前あたりかなぁ。

1月2月ぐらいは飲食店としては割と暇な時期なんです。

でもちょうどその頃にインスタのフォロワーが1000人を超えて、なんか忙しくなって売り上げも徐々に上がってきたなと感じ始めたんです。

軌道に乗ってきたきっかけ

【とうかいりん】

軌道に乗ってきた時には、何かきっかけがあったんですか?

【しょうじさん】

実はこれといった明確なきっかけがわからないんですけど、地道にやってきた結果が少しずつ出てきたという感じかもしれないですね。

インスタのフォロワーは今は2000人ぐらいまで増えました。

あとインフルエンサーが来店してインスタに載せてくれたりとか。

そういうのもフォロワーが増えたきっかけになったのでありがたかったですね。

オープン当初のこだわり

【とうかいりん】

しょうじさんならではのこだわりを聞かせてください。

【しょうじさん】

オープンした頃は、もうボクの好みゴリ押しで、浅煎りの酸味が強いコーヒーを出したりとかしていました。

食べログには「これ焙煎に失敗してるんじゃないの?」って書かれたりとか(笑)

それじゃ商売にはらないってことに気付いて、今は自分の個性を押し出さずにお客さんに受け入れてもらえる焙煎具合で、ちょうどいい感じのコーヒーを出すようにしています。

本当はマニアックな方向にいきたいのは山々なんですが、まあ商売ですから。

お酒で例えるなら、やっぱりチェーン店よりも頑固な店主がいる美味しいお酒を出してくれる店の方が好きですね。

だからもしボクがもう一件店を出せるとしたら、ちっちゃくてもそういう感じの店にしようと思います。

実は今でも、ギンギンな酸味が強いものも在庫しているので、そういうのが好きな人が来たら提供はできます。声をかけてみてくださいね。

人気のフード

【とうかいりん】

人気のフードは何ですか?

【しょうじさん】

ハンバーガーですね。カフェをすると決めてから、夜のバーで試験的に出してたんです。そこで評価がよかったものを出そうかなって。

当時は都内のグルメバーガーと言われたものはほぼ食べましたね。

1日3、4件行ったりもしました。

ボクは元々ハンバーガーはほとんど食べなかったんですけど、無理して食べてました。

で、試作品をバーのバーガーマニアのお客さんに食べてもらったら却下されました(笑)

どうやら肉がNGだったようで、そこからひたすら研究しました。割合とか。

手ごねのパティ(肉)

【とうかいりん】

聞いたところによると、肉は店で手ごねで作っているんだとか?

【しょうじさん】

もう今でも自分でこねてます。

もう(体力的に)きついです(笑)

そろそろ機械に頼りたいぐらいです。

1日10食限定ってうたってますけど、今じゃ20食ぐらい出してます。

注文が入ってから焼くんでだいぶお待たせしてしまうんですけど。

電話で注文していただければ来店時間に合わせて作っておくことができます。

あとは BLT などのサンドイッチですね。

マフィンとか焼き菓子は五井で奥さんが作ってくれていまして、その中でも「バスクチーズケーキ」がお客さんからは好評なんです。

イベント出店

【とうかいりん】

イベント出店にも力をいれているんだとか?

【しょうじさん】

特に頑張ったのは、(船橋の)ららぽーとさんの時のチーズケーキですね。

夜12時に寝て2時に起きる生活でした。

オーブンが小さくて一回に2個しか焼けないんですけど、それを25ホール五井から持ってきて、粗熱を取るだけでもすごい時間かかるんです。

常温で冷まして生地を安定させて、そこから冷蔵庫に入れる。

でもそれだけ苦労した甲斐があって、宣伝効果は大きかったです。

チーズケーキを気に入ってくれた人が、船橋からはるばる市原の店まで来てくれたりとか。

夜のバーと違って商圏が広くなったというのが感じますね。

「カフェ巡りが好き」という人もいるみたいですし。

幕張のイトーヨーカドーさんとか、千葉駅のペリエさんの出店後も、市原まで来店してくれる方が増えました。

Facebook やインスタも大事ですけど、そういうアナログの宣伝も大事だということに気付かされましたね。

イベント出店はやってみて良かったです。

仕事に対する思い

【とうかいりん】

どのような思いで仕事をしていますか?

【しょうじさん】

日頃疲れた人にリラックスできるコーヒーを出せればいいなって思ってます。

あとは、インスタ映えする写真を撮るお手伝いができるような、空間を提供できればいいなとも思ってます。

お客さんがアップした写真をよく見るんです。

イメージキャラクターを撮ってくれていたりとか、ファッションが好きな人は自分のファッションと一緒に店の外観を撮ってくれたりとか、「おしゃれなとこで撮ってます」みたいな感じでアップしてくれたりとか。

そういう意味ではコーヒーは、必ずしも主役でなくてもいいと思っているんです。

脇役に徹してくれたらそれでいいんじゃないかな、って思ってます。

従業員さんに対する思い

【とうかいりん】

従業員さん達に対する思いを聞かせてください。

【しょうじさん】

今のスタッフが本当によくやってくれてまして。

カフェに興味があって来てくれる子ばっかりなんですよね。

「お金だけ稼げたらいい」っていう人と、「お金も必要だけどコーヒーを覚えたい」っていう人ではやっぱり仕事に対する熱量が全然違いますもんね。

なので今本当に助かっています。

それと、今の従業員さんはほとんど全員、初めはお客さんでした。

【とうかいりん】

それはすごいことですね!

【しょうじさん】

そうなんですよ。

ファンだった人が働いてくれるって、これも貴重なことですよね。

実はボクね、欲を言えば「職人みたいになりたいな」って思っていました。

一人で豆を焼いて挽いて黙々と作業をするみたいな。

それをやって生活が成り立つんだったらそれもありかなって思っていたんです

でも従業員の若い子たちと一緒に働いていくうちに、変わってきたんです。

「この子達すごく頑張ってるし生活を守ってあげなきゃな」っていう思いが芽生えてきまして。

うちの店からの給料だけで生活してる子もいますし。

だからこそ、もっと売り上げを上げて、もっと給料を出せるような仕組みを作る挑戦を今してるところなんです。

今後は記事の最初の方に登場したイメージキャラクターを使ったグッズ制作や、インターネット通販にも力を入れていきますのでご期待くださいね。

読者のみなさんにひとこと

【とうかいりん】

最後にひとことメッセージをいただけますか。

【しょうじさん】

おかげさまで店は忙しくさせてもらっていますけど、お客さんも忙しい人が多いと思うんです。

来てくれるお客さんだと、妊婦さんとか、子育て真っ最中の方もいらっしゃいます。

他にもなかなか昼間にゆっくりできないという人も多かったりします。

そういう人達にたまに来てもらって、コーヒー1杯でリラックスしてもらるスペースであれたらいいなって思います。

今はイートインを2組限定にしてしまっているせいで、すぐに満席になってしまうのがちょっと申し訳ないんですが。

持ち帰りもありますので、近くまで来られた際には寄ってみてくださいね。

【とうかいりん】

しょうじさん、本日はありがとうございます!

787 Nanohana Coffee Roaster(ナノハナコーヒーロースター)
◆HP 
https://787roaster.com/
◆電話 0436-42-2244
◆住所 千葉県市原市東五所8-2 (駐車場7台あり)
◆営業時間 10:00~19:00
◆定休日 木曜日、第1金曜日
◆オンラインショップ https://www.787coffee.shop/
◆Insutagram https://www.instagram.com/787coffeeroaster/?hl=ja
◆Facebook https://www.facebook.com/787coffeeroaster

定休日、アクセスはこちら
https://787roaster.com/access

◆Instagram(夜営業アカウント)
https://www.instagram.com/787nanohanabar_and_coffee/?hl=ja




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