こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は、過去に時計職人になろうとしたことについて書いてみます。
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時計は大きく分けて2種類
機械式
ゼンマイを巻いて、それがほどける力を利用して、時を刻みます。
ゼンマイを手で巻く「手巻き」と、内蔵されたローターが回ることでゼンマイが巻かれる「自動巻き」があります。
とーかいりんが魅せられているのは、こちらの機械式。
クォーツ
モーターが内蔵されていて、電池などで動く時計です。正確に時を刻む時計です。
電波時計なども、クォーツの一種です。
機械式時計との出会い
たしか、高校生の頃から、オメガのシーマスターに憧れていました。
間違いなく、007(ダブルオーセブン)のジェームズ・ボンドの影響です。
ボクの初めてのジェームズ・ボンドは、ピアース・ブロスナン。
この「ゴールデンアイ」から始まった、今も昔も、一番好きなボンドで、彼の愛用している時計が、シーマスターだったのです。
たしか、ベゼルを回すと、爆弾が起動して、ドカン!みたいな感じだったと思います。
大学生の時のアルバイトで、社員の男性がつけているのを見て、ますます欲しくなりました。
よくわかならいけど、「ゼンマイで動いている」ということが、非常に魅力的に感じました。
自動巻きということもあって、気に入っているのもあって、時計好きの人のインタビューの影響もあって、風呂に入る時以外は、常に身につけていました。
もちろん寝る時もです(笑)
今は、家に帰ったら外します(笑)
憧れのシーマスターをゲット
大学生になってから間もなく、今はなき新宿にあった家電量販店の「さくらや」で、オメガの「シーマスター」を買いました。
生まれて初めての高級腕時計です。
2本目は、2000年の1月頃に銀座の松屋で買った、ブライトリングの「クロノマットGT」。
これは今でも大事に使っています。
もうすぐ20年ですね。
購入時に「3年に1度くらいの割合で、オーバーホール(分解洗浄)をしながら使っていけば、あなたの寿命よりも長く動きます」と言われて以来、メンテナンスをして大切に使ってきました。
20年近く使ってきて、本当にそうなのだろうと思い始めています。
そんな時計歴です。
時計は小さな宇宙
「なんで時計が好きなの?」と聞かれる時に、こうやって答えることがよくあります。
「時計には小さな宇宙が詰まっているからだよ」
たいていの人は「???」という反応です。
もう少し詳しく言うと、「ゼンマイがほどける力を、電気を使わない機械だけで制御して、1日に1秒とか5秒とか、たったそれだけの誤差で動く神秘的な仕組み」に魅せられているのです。
ただ正確な時刻がわかればよいのであれば、安いクォーツ(電池式)の方がはるかに正確だし、もっと言えば電波で常に修正を受けるスマホの方が正確でしょう。
でも、違うんです。
腕にいつも「小さな宇宙」があることが、すごいことであり、その感じが好きなんです。
ゼンマイというものは、巻いても押さえるものがなければ、一瞬でほどけてしまうものですよね。
それを、40時間程度(時計によります)の長時間に渡って、制御し続けるのです。
この動画を見ると、ゼンマイから生まれる力を、どうやって制御しているのか、わかりやすいと思います。
テンプと脱進機
ゼンマイがほどける力を、1秒間に、8回の振動(4往復)で制御しています。
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチの8回で1秒です。
1日にすると、691,200回の振動。
その膨大な往復運動の中で、1日に1秒(振動8回分)とか、5秒(振動40回分)とか、その程度しか狂わない。
そんな仕組みを、心からすごいなぁと思います。
注)振動数は1秒間に6回とか、10回とか、色々な時計があります。
順番で言うと、この大きなギザギザで、一方向に回るものに一番近い歯車が秒針、次に分針、次に時針、そして、「香箱」というゼンマイが入っている歯車につながります。
ゼンマイから一番遠いところから、ゼンマイのほどける力を制御しているのです。
大学卒業後に「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」へ
そう。行こうと思いました。
就職活動の時期になって、「将来は時計職人として食べていくのもアリだなぁ」という夢もできました。
調べてみると、時計職人になるための専門学校は、当時はたしか、全国に2校。
そのうちの1つが、原宿にある、「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」だったのです。
体験入学で、シンプルな懐中時計を分解して組み立てて、秒針が動き始めた瞬間の感動は、今でも忘れません。
大学まで出してもらって、そこから更に、3年間で学費が500万円。
「卒業後に、時計職人としての働き口はあるのか?」とか、
「給料はどうなんだ?」
なんてことを考えると、現実的ではないのかもしれない、という風に結論づけてしまって、進学は諦めることにしたのでした。
今でこそ、機械式時計の日本法人も盛り上がってきていて、就職先も豊富にありそうなイメージですが、当時は違っていたんじゃないかなぁという印象です。
ボクの勝手なイメージなのかもしれませんが、機械式時計は斜陽産業で、これから若い人を積極的に採用していく、といったことはないのかもしれない、なんて思ってしまっていたんですよね。
考えた人は天才!
こんなに正確に時を刻む仕組みを、腕時計のような小さなケースの中に収めることに成功した人は、まさに天才でしょう。
調べてみると、機械式の腕時計の起源は1806年。
フランスのナポレオンが、后妃ジョセフィーヌのために、パリの時計宝飾師のニトーという人に作らせたのが起源なのだとか。
量産の始まりは、ドイツ皇帝が、ジラール・ペルゴに作らせた、軍用時計だとか。
更に、クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き時計)の始まりは、1915年のブライトリング!
これは、ブライトリングオーナーとしては、とってもうれしいですね。
今回は、機械式時計の魅力について書いてみました。
機械式時計が動く仕組みに興味がわいたよ!という方は、このHPを見てみてくださいね。
とってもわかりやすく書いてあります。
徹底解説!機械式時計の動く仕組み
https://www.rasin.co.jp/blog/special/mechanical_structure/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。