こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は万年筆の話です。
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万年筆を使うようになったきっかけ
とーかいりんは万年筆を愛用しています。
使い始めた時期は、2005年か2006年頃だったかと記憶しています。
きっかけは雫井脩介の小説「クローズドノート」です。
主人公の女の子が文房具店に勤めていて、イタリアのデルタというメーカーの「ドルチェビータ」という万年筆を使っていました。
ドルチェビータはオレンジの万年筆。
その色も特徴的ですし、筆記具好きな人が見れば、ひと目で「ドルチェビータ」とわかるデザインです。
男性が使っても、女性が使っても、かっこいい万年筆なのです。
当時、とーかいりんは分譲マンションをモデルルームで販売する仕事をしていました。
契約手続きにはボールペンが必須です。
「数千万円の買い物をするお客様に、100円程度のボールペンを差し出すのは失礼」という理由で、高級ボールペンを持つのが当然!という暗黙のルールのような雰囲気がありました。
高級筆記具といえば?
真っ先に思い浮かべる人が多いのが「モンブラン」ではないでしょうか。
あの胸元に光る雪に覆われたモンブランの山頂のモチーフ、カッコいいですよね。
案の定、売れている営業マンはモンブランを持つ人が多かったですね。
でも、「誰もが知る有名なもの」にはあまり手が伸びないとーかいりんとしては、なにかカッコいいものないかな?と色々と物色してみた結果、ありました!運命の出会いが!!!
アウロラとの出会い
アウロラのクリップの流れるような美しさに、一目惚れしてしまったのです。
今にも雫がこぼれ落ちそうな瞬間を切り取ったような、美しいクリップ。
これがイタリアのデザインかぁ!!!といつまでも眺めていたのを覚えています。
初めて購入した高級筆記具は、アウロラの88(オッタントット)のボールペンでした。
アウロラのHP
http://www.aurorapen.jp/
せっかく購入したので、契約の時だけでなく、商談中にももちろん使います。
ちょうどそんな時に、前述の「クローズドノート」を読みました。
商談中に高級ボールペンでもいいけど、万年筆を使ってサラサラ~と説明したら、カッコいいだろうな。この人なんか違う!と思ってもらえるかな。
という不順な動機で使い始めたのは、今だから言えることです。
アウロラ88(オッタントット)の万年筆
どのメーカーにするか?などということは考えもしませんでした。
誰がなんと言おうとアウロラです。
クリップが美しいアウロラに決まっています。
「88(オッタントット)」の万年筆はとても高価でした。
当時のボクの「筆記具に出せる金額の限界値」を超えていたので、まず初めに買った万年筆はアウロラの「タレンタム」でした。
このタレンタムは「コンバーター式」だったので、「吸入式」の万年筆に憧れる生活は続きます。
それにやっぱり「88(オッタントット)」の万年筆への憧れは止みません。
上から下まで、もっと言えば、クリップの先まで、どこにも直線がない、すべて曲線で成り立つデザインに惚れ込んでいたんですよね。
結局、「88(オッタントット)」の万年筆を手に入れることになり、今に至ります。
万年筆を使ってみて
どんな時に使うかというと、勉強をしてメモを取る時、お客さんの前で何かを書く時、手紙を書く時、など、ボールペンと同じように使います。
万年筆を使っていると、評判は上々です。
「すごいですね」「高そうですね」とか、年配の方からは「関心だね」とか。
ただ好きで使っているのにオトクです(笑)
ボールペンとの違いは、力を入れずに書けることです。
毛細管現象により、紙の上をすべらせるだけで、インクが自然に紙に流れ出て、自然な線を書くことができます。
だから疲れないんですよね。
あとは、字がちょっとだけうまく見える効果もあるような気がします。
字が下手ではないけど、そんなに上手ではないとーかいりんとしては、男爵になったのをきっかけに真剣に上手な字を書こうと、少しだけ意気込んでいるところです。
デルタ廃業にショック
最近知ったのですが、デルタは2018年に廃業してしまったようです。
クローズドノートを読んでから「いつかはクラウン」ならぬ、「いつかはドルチェビータ」と思っていたので、非常にショックでした。
デルタの製品は市場に出ている分は購入できますし、中古でも出回っているので、購入自体はできますが、メーカーとしての保証や修理が受けられなくなるとのこと。
どうしても所有したい場合は、信頼できる万年筆の修理職人を知っておくのが一番だと思います。
最近のエースはアウロラ88「ソーレ」
デルタ廃業を知り、オレンジのドルチェビータを手に入れられなくなるのか!
手に入れられたとしても、既にメーカーはなくなってしまっているのか!と一気に焦りが急加速しました。
どうしてもオレンジの万年筆が欲しい。
そんな時に目の前に現れたのが、アウロラの88のソーレです。
ソーレは「太陽」の意味のようです。
このオレンジの万年筆は、前回の発売の時にはまだ興味がない時で、しかもとても手が届かない価格帯のものでした。
それが急に目の前に現れたので、まさに運命!迷うことはありませんでした。
とーかいりんは本当に運がいいんだなぁ!とこの時も実感したのでした。
これからも大切な相棒として、大切に付き合っていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。