こんにちは!
とーかいりん男爵こと東海林大介です!
今回は、息子と一緒に本屋さんに行った時に、どこからマンガを読み始めるかについて、ひと悶着があったことについて書きます。
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ある日の本屋さんにて
家族でショッピングモールに行った時のことです。
本屋さんの前を通りかかると、息子が「寄って行きたい」と言います。
本を読むことは良いことだと思っているので、もちろんOK。
すると息子は自由に散策し始めました。
こういう時、最近の息子は真っ先に「かいけつゾロリ」とか、「サバイバル」とかのコーナーに行くんですよね。
サバイバルというのはたとえば、飛行機に乗っている時に生存をかけた状況になったらどうするか?みたいな本のシリーズです。
20分とか30分とか本屋さんにいると、そういう本を2、3冊は読み終えてしまう息子です。
とーかいりんは、子どもの頃から活字に親しんできて、「本を読んできてとてもよかった」と思っています。
だから、息子にも本を好きになってもらいたいという気持ちがあるんです。
というか、息子は既に本が大好きになっています。
でも、マンガも好きなようで、ボクとしては、マンガよりも本を読んでほしいので、こう言いました。
「字だけの本なら、1冊好きなものを買ってあげる」
そうすると、「よっしゃー!」って言って、喜んで本を物色し始めます。
この日はあまり時間がなかったので、少しだけ立ち読みに付き合った後に、そろそろ決めたかな?と思って、帰りたいアピールをし始めます。
でも息子はまだ決められないようです。
そんな雰囲気の中、息子とウロウロとマンガコーナーに入り込んたところで、息子の目に止まったものは・・・
ダイヤのエース
マンガでした。
野球のマンガのようです。
ふだんからマンガには特に関心があるわけでもなく、初めて見るマンガです。
でも、野球のマンガだし、ルールも考え方も学べそうだな、って思いました。
でもやっぱりマンガなので、
「マンガを買うなら自分のお金で買ってね」
と言って、今いくら使えるお金があるのかを聞きました。
そう、我が家はおこづかい制なんです。
過去におこづかいについて書いた記事はこちら
我が家の6歳児のおこづかい大公開【定額制】【報酬制】【ミックス制】どれがいいの?
https://rinsuke.com/allowance/
「おこづかいは今は持っていないから、お金を貸しておいてくれる?」
と言われました。
家に帰ったら確かにあるのかな?
聞いてみると、6月から10月までもらっていない(もらい忘れていた)から、200円×5ヶ月で、1,000円はあるとのこと。
たしかにあるなら500円貸しておくから、帰ったら返してね、ということで、買うことが決まりました。
「よーし、それなら1巻をレジに持っていこうか」
と話したら、息子が買おうとしたのはなんと・・・
なぜか18巻
本棚には1巻からずらーっと22巻くらいまでの背表紙が並んでいました。
そこで、息子が何気なく手に取ったのが、18巻。
表紙をじっくり見た後に息子が言ったのが、
「これにする」
ボクはこう答えました。
1巻から買うのが普通でしょう?
「えー?どうして18巻から買うの?」
「途中まで、どこかで読んだことがあるのかな?」
「1巻から読まないと、わからないことがあるよ?」
「18巻から進んで、終わったら1巻から読むの?」
「だったら、1巻から読み始めたらいいじゃん。」
そんなことを言ったんですが、息子はどうしても18巻を買うの一点張り。
じゃあなんで、18巻を買いたいのか聞いてみても・・・
「理由はない」そうです。
よほど表紙のキャッチャーの絵が気に入ったのか。
それとも、「1巻から読んだらいいよ」って言う、ちったんの言葉にそのまま従うのがイヤだったのか。
いずれにしても、18巻から買う意思は固いようです。
意地になる父
こうなると、ボクも意地になってしまいました。
どう考えたって1巻から買う方がいいに決まっているんだから、18巻から買う合理的な理由がない。
そんな風に思いました。
怒るわけでもなく、どうして18巻なのかを聞いても、全然回答は得られません。
もじもじして、小さな声で「だって18巻から読みたいんだもん」とでも言っているのかいないのか、何を言っているのかわかりません。
きっと、責められていると思って、だんだん弱気になってきちゃったんだよなぁ。
それなのにボクは「もう話ができないなら、買うのもやめよう」って言って、店から出てきてしまったんですよね。。。
いやー、後から思うと、この時にもっと息子に向き合うんだった。
妻登場
そこへ妻が別の店から戻ってきて、息子と話し合った結果、やっぱり18巻が欲しいみたいです。
それで、そのまま18巻を買うことになったようです。
この時には既にボクも、素直に「よかったね」と思う気持ちになっていました。
だって、それが息子の「やりたいこと」だったからです。
本当に1巻から読まないといけないのか
気が付いたんです。
というより、ふと思ったんです。
「1巻から読まないといけない」というのは、大人の(いや、とーかいりんの?)既成概念にすぎないのではないか。
作者はもしかすると、1巻から読んでほしいかもしれない。
いや、読んでほしいに決まっていますよね。
1巻から読めばわかるように、順番に描いているはずだから。
それに、1巻から全部買ってもらったら、その方が売上高が大きくなる可能性が高そうですし。
でもでもでも。
でもなんですよ。
そうした、「最初から読むもの」という考え方自体が、「常識という名の多数派の意見に染まって生きてきた大人の既成概念」なんではないかと思ったんです。
息子は「18巻から読みたい」と思ったんだから、読みたいんです、きっと。
たとえ、たまたま手に取ってそれに固執しているかのように見えたかもしれないけど、読みたいという気持ちは、息子にしかわからないんです。
それをボクが否定できるはずもないんです。
たとえ途中からだって、本人が自分のお金で買うって言ってるんだから、それでいいんです。
息子に謝った
最初から読んだ方がいいと思ったからって。
18巻から買いたい理由がないとお金を貸さないなんて。
それはちょっと申し訳ないことをしたな、と思いました。
だからその後、少し落ち着いてご飯を食べている時に、息子に言いました。
「さっきはごめんね。18巻から読むのに理由が必要だと思って止めたけど、『〇〇ちゃんが読みたい』んだから読みたいんだよね。」
「1巻から読んだ方がいいとは思ったけど、それはちったんの押し付けだったかもしれない」
と言うと、息子は「うん」って言って、もくもくとご飯を食べていました。
息子よ、気付かせてくれてありがとう。
18巻を読み終わった息子に
ものの数時間で読み終えてしまった息子に聞いてみました。
ボク「おもしろかった?」
息子「おもしろかったよ!ちったんも読む?」
ボク「ちったんは1巻から順番に読みたいなぁ」
息子「18巻からでも意味がわかるよ。おもしろいから読んでみなよ」
とのことです。
こうなったらボクが1巻から買って、読み始めるかな。
そうすれば、きっと息子も喜んでくれるだろうなぁ。
てなことを息子にナイショで計画して、息子の喜ぶ顔を想像してほくそ笑む父親なのでした。
今回は、野球マンガを18巻から読み始めようとする息子とのやり取りの中で、息子から学ばせてもらったことについて書きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。